袋棚近頃では見掛けない形。
古の匠の技を見習う。
昭和の時代に、欅の木の杢目が一番良いのは栃木県と言われました。
先代の時代には袋棚の正面見付けに紐面を削り出す専用のカンナが有あった。
近年では使われずにカンナ台に鎮座している。
慳貪の鏡板が制作の時には綺麗に収まっていたはずだが 経年変化で鏡板が幅が狭まり隙間が出来ました。 木が活きている証拠でしようか。
痩せた欅の木に同じような欅を貼り幅をを広げています。
古い塗料の塗膜、拭漆と思われますが、削ぎ落とし。
木肌を出して研磨して拭漆に取り掛かります。
大子の漆、盛りで拭漆に取組んでいます。 以前は袋戸棚の内側は何も塗装がしてありませんでした。 今回は研磨して拭漆をしています。
袋棚の裏板がこれまた素晴らしい杢目、 拭漆で仕上げないと,『木』に叱られます。
天板に筆返しが付いている。 側板の杢目も味わいが有ります。
正面の慳貪の鏡板も素晴らしい杢目、取っ手が黒柿、今回座板を作りました。 この鏡板も幅が狭くなり補修して杢目の良い部分に沈金をしました。
引き出しは只今引き手の金具に漆に取組んでいますので完成後に出します。 もう少しで完成。
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