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産業革命から発達してきた

 昭和の時代に活躍した様々な機械や工具。 其の一時代を築いて来た、工具が工房に戴きました。



 彫金のローラー、名盤にYOSIDAとあり、東京、大阪、川口とありますが。 工業の鋳物の街、川口は機械の鋳型を作る、一大産業地帯。 70~80年の年月を経過しても、鋳型が割れる事無く。 ローラーの軸受けは砲金製で、ローラーの軸、汚れを落としてみると、綺麗な状態。  歯医者さんが歯科技工の道具として昭和の時代に活用して来たようで。 年代は分かりません。 唯分かる事は、医師の国家試験が出来る前からの歯医者さん。 お話しをお伺いするだけでも、凄い歴史を感じます。




 ローラーの軸受けにオイルを入れる穴に注入すると、ローラーが軽く回ります。 此のローラーの砲金を見て、感じたことが。

栃木県の博物館の修復をした。 幕末の戊辰戦争で、官軍が会津城の攻撃に用いた、四斤山砲の大砲の砲身が砲金で作られていた、フランス製の大砲を思い出しました。 それからわずか数十年で、日本でもこの様な金属製の工具が出来た事が素晴らしい発展です。  処で此れをどうするのか、工房では、銀のインゴットを伸ばして、薄くすると倍に伸びる、それをまたさらに伸ばして―さあ―また伸ばして―と。 そんなに上手く出来るのかと、疑心暗鬼、取らぬ狸の何とやら。

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