明治の初めの桐箪笥の金具を活かして欲しいと依頼を受けていよいよ桐箪笥の形が出来てきました。
木を組み合わせるウツギの釘から1本ずつコツコツ手造りをしているので時間が掛かります。 引き出しの底板も四ツ目錐で手もみ、今時この様な仕事は有り得ない、でもコツコツ取り組んでいます。
此の引き出しは前板は紫檀、側と底板は桐の木。
引き出しの底板の剥ぎ口も雇い実で確実に桐の木を接合して強度を持たせています。
箪笥の側と天板は日光杉、引き出しの前板も日光杉、
裏板の桐を取り付けて最後の調整、日光杉は柔らかいので慎重です。 まだこの他に二棹の桐箪笥が出来上がります。 この夏の暑い日には、汗が禁物、無垢の仕事は木に汗が付かない様に、気を使います。
Comments