壊れて蔵の片隅に置かれていた、明治の初めの桐箪笥。
紫檀、日光杉、桐を使い再生して欲しいとの依頼を受けて取り組む。
処が引手の割脚が折れて短い、座金の痛みが激しい、など金物に問題が。
金物を綺麗に直線に、の切断が難しい。
以前鋸の目立てを指導して戴いた、中屋光義さんから鋸を切断する機械を戴き、 脚元、金折しもく、などの切断に重宝。
手鋸の鋼を切断するので、鉄を切ることは簡単
お陰様で綺麗に切ることが出来ました、 以前は畔引きなどの小さな鋸の切断に使いましたが、改めて道具の使い方を学びました。
古い金折れしもくと、新しい金物の違いが出ましたが、 時代の変化と感じて下されば幸いです。
上の金物は昔からのもの
下の金物は今回制作したもの。
金物を黒漆で焼き付けを数回繰り返し、箪笥に付けることが出来ました。
まだあと2棹金具の取り付けが有ります。 コツコツ取り組んでいます。
時間が掛かりましたが、座金を殆ど作り直しました。
再生は大変ですが、 むかしの職人さんは道具が少ないのに良く作ることが出来たものと感心します。
作るための治具が多い事、専用の道具作りから始めた事と考えます。
工夫が大切と教えられます。
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